福岡の多重事故
渋谷の高齢者暴走事故の記憶がまだ新しいなか、今月初め福岡市で82歳の男性が運転する車が暴走・逆走し、何台もの車を巻き込む大事故となり、運転していた男性と同乗していた男性の妻が死亡した。これらの事故を契機に、高齢者の事故防止やブレーキとアクセルの踏み間違いが、マスコミでも大きく取り上げられている。
運転していた男性に異変?
テレビの報道によると、男性が意識を失っていた可能性があるという。助手席に乗っていた奥さんが必死に暴走する車をどうにかしようとしていた形跡があるという。お二人が亡くなっているので、真相は分からないけれども、この報道を受けて、もし運転している私に何かが起きたらどうしたらいいのだろうと考えてみた。
スピードを落とすには
ブレーキを踏めばスピードは落ちる。しかし運転者が何らかの理由で車を操作できなかったとしたら……。しかもアクセルを踏みっぱなしだとしたら。考えただけでもぞっとする。福岡の事故では、これに近いことが起こっていた可能性がある。
とりあえずNレンジにシフト
とにかくNレンジにシフトチェンジする。Nレンジに入れば確実にスピードが落ちる。池袋や福岡の事故も同乗者がNレンジに入れていれば、事故の規模はもっと小さくすんでいた可能性が高い。
そこでうちでも、ババ様に非常事態の時にどうすれば良いかレクチャーしてみた。うちのババ様は運転免許を取得して40年以上だけれども、まったくのペーパードライバー。
リーフや他のHV車は、下の写真のようなシフトレバーだ。Nレンジに入れるには、レバーを右にシフトして数秒間その位置を保持していれば良い。リーフの場合は、前進中は右上に、交代中は右下にスライドさせるとNレンジに入る。運転しない同乗者の場合、いろいろ言うと混乱するので、右にスライドさせて数秒間保持と教えることにしている。
何度か練習して、ババ様はNレンジの入れ方をマスター。
まとめ
大声で、両足ブレーキと呼びかける。
シフトレバーを操作して、Nレンジに入れる。このとき、ハザードランプをつけておくともっと良い。
スピードが落ちてきたら、スタートボタンを長押し。
これで、暴走時の被害をかなり減らすことができる。