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犬のしつけについて考える

「ついて」をするフーちゃんの影絵
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犬を飼っていて、一番悩むのが犬のしつけだろう。我が家でも、本を読んだり、ネットで検索したりして、悪戦苦闘していた。しつけ方については、いろいろな情報があふれていて、どれが正しいのやらさっぱりわからない。そんな情報を取捨選択しながら、なんとか他人に迷惑をかけないよう育ててきたつもりだ。そんな試行錯誤の中、犬のしつけについて考えたことを書き記してみたい。

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犬のしつけと子育てを比較してみる

子育て

子育ては、生の人間相手だ。育児書通りにやっても、うまくいかないことが多い。だからといって、この子は馬鹿だとかダメな子だと烙印を押すような親御さんはほとんどいないだろう。本やネットを参考にしながらも、臨機応変に我が子に合ったやり方で大多数の方が子育てをしていると思う。愛情を持って、根気強く子供に接しているうちに、大部分の子供は社会に対応すべく成長していく。

犬のしつけ

一方犬のしつけの場合はどうだろう。私たちはどうも結果を早く求めすぎる傾向があるのではないか。トイレをなかなか覚えない、無駄吠えが直らないなど悩みが多い。すると私たちは本やネットに書いてあることを試しては、うまくいかないといっては次の方法をさがすといったふうに、次から次へと結果を求めて回っている人が多いような気がする。

我が家の場合、反省

我が家のフーちゃんは、6ヶ月になるまでブリーダーさんに預かってもらって、しつけもしてもらっていた。迎えた当初は、全く吠えないし、1時間ほど外食に出かけてもちゃんと留守番もできていた。しかし家に慣れ、私たちにも慣れてくると、だんだんそのやんちゃぶりを発揮するようになった。たまにではあるが、無駄吠えをするようになり、トイレもよく失敗した。
テレビで放送していた無駄吠えをやめさせる方法を試してみた。ビニール袋にペットボトルを詰め込んで、吠えた途端に大声を出して、ビニール袋を体に当たらないように投げつけるといった方法だ。これをやってみて、本当にフーちゃんに悪いことをしたと後悔し、反省した。フーちゃんがおびえているのだ。こんなやり方で無駄吠えをやめさせることができたとしても、私たちにとってもフーちゃんにとってもいいことなんて何もない。

フーちゃん
フーちゃん
本当に怖かったんだよ。もうやめてよね。
フランジー
フランジー
ごめん、ごめん。もう絶対にしないからね。

主従関係を作らなければならないのか

ネットを見ると、しつけの仕方について述べたサイトがずらっと並んでいる。「主従関係を作れ」と書いてあるサイトが多い。犬が自分をリーダーだと思い込んだら、飼い主の指示に従わなくなると。そんなに悩みまくっていたわけではないけれども、心のどこかで焦っていたのだと思う。主従関係を作らなければと。

じっくり焦らず、気長にいこう

そんなときネットで、やはりしつけに悩む方の質問に、「専門家じゃないんだから、すぐにうまくいくわけがありません。心に余裕を持って、気長にやっていった方がいいですよ」という趣旨の書き込みを読んだ。それを見て、「おお、そうだ」と救われた気持ちになった。「~すべきだ」「~であるべきだ」という思いを捨てることにした。子育てと同じように、気長に根気強く、「できるようになるまで待つ」という方針に転換した。こちらが自然体でおおらかな気持ちでいると、フーちゃんも、なんだか落ち着いてきたように思えた。

ほめて育てる

私は、子育てに関していわゆる「ほめて育てる」論が嫌いだった。私は個人塾を経営している。「ほめて育てる」を勘違いし、子供を甘やかし、何でもかんでもほめそやして、その結果向上心をなくしてしまった子供を何人も見てきたからかもしれない。一般の人に、誤解を与えるような「ほめて育てる」は百害あって一利なしだと。本当の「ほめて育てる」とはどんなものか、私は知らない。毛嫌いして、その手の書籍は読んだことがないのだ。
さて、フーちゃんの場合だが、フーちゃんは「よい子」と言われるのが好きだ。指示通りできたときには、ババ様が「よい子、よい子」とほめていたからだ。これを大いに活用してみた。スリッパが大好きなフーちゃんは、叱られても叱られても、こちらの隙を見て、スリッパをかじろうとする。自分でも悪いことをしていると自覚はあるみたいなので、

フランジー
フランジー
フーちゃんはよい子だろ。よい子はそんなことはしないよ。はい、返して。

と諭すように優しく語りかけると、名残惜しそうに口からポトンとスリッパを落とす。今や「よい子」は魔法の言葉と化している。無駄吠えを始めたときも、「ダメじゃん、よい子は吠えちゃダメだよ」というと、口の中で「グルル、グルル」と吠えるのを必死に我慢している。これからも自然体で行こうと考えている。
「ほめて育てる」というのはこういうことかもしれないと思い当たった。こちらの指示通りにできたときは、大げさにほめ、何かいたずらや悪いことをしたときも、ただ感情にまかせて叱るのではなく、教え諭すようにしたらうまくいくようになった。主従関係というわけではないと思う。どちらかというと信頼関係が構築できてきたと感じている。

まとめ

愛犬がいうことを聞かないからと言って、叱りつけるのは事を悪化させるかもしれない。子育てと同じように、根気よくできるまで待つという姿勢が大切だ。「~すべきだ」といった強迫観念は捨てて、犬と誠心誠意向き合おう。まだまだしつけについて悩むことは多い。しかしこちらの思いはきっと通じるはずだ。
以上は素人が体験から考えて実践していることで、ひょっとしたら間違いかもしれない。専門家の方々から見たら、何を言ってるんだ、間違いだらけだと指摘されるかもしれない。しかししつけに悩んでいる方の参考になればと思い書いた次第だ。

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