10月の中旬、ワクチン接種に動物病院を訪れたときのこと。体重測定で、我が目を疑った。何と9㎏。成犬の標準体重が7㎏から9㎏だから、このまま何も手を打たなければ、標準体重をはるかに超えることになるかもしれない。数ヶ月前に自宅で測ったときには、8.4㎏くらいだったから急激に体重が増えている。動きも緩慢で、身軽さがない。
おやつをやり過ぎ?
おねだり上手
きちんとお座りして、神妙な顔でこちらを見つめる。フーちゃんが、こんなポーズをとるのはどんな場面だと思われるだろうか。飼い主に忠誠を誓うポーズ?いや、いや、これは「おねだりのポーズ」なのだ。何か取って欲しいときや食べ物を催促するときにとるポーズだ。
自分は先にご飯を食べているくせに、フランジーとババ様が食事をしていると、そばに来てこのポーズをとるのだ。何もやらずにいると、「くぅー、くぅー」と甘え鳴きまでする。それでもやらずにいると、ふて寝をはじめる。
こちらが根負けして、おやつをあげると大喜びでとびまわる。そんな姿がかわいくて、ついつい甘やかしてしまっていた。
トッピングをはじめてから
家に来た当時は、食事はドッグフードだけで、しつけや散歩のときにおやつを少しだけあげる程度だった。
飼育本には、食事はドッグフードだけにしましょうと書いてあるしと思ったけれども、ババ様が楽しそうにフーちゃんの食事を作っているのを見ると、つい言いそびれてしまった。男であるフランジーには理解できないけれども、飼い犬のためにちょっとトッピングを料理するのは、女性の喜びでもあるのだろう。
しかし、夕食のトッピングをするようになって、フーちゃんはドッグフードをなかなか食べなくなった。夕食はトッピングがあるし、運動しておなかがすいているか、ガツガツ食べるけれども、朝食はなかなか食べない。ドッグフードよりもおいしいものがあると学習してしまったのだ。
必要な量を食べていないので、ついおやつをたくさんあげるという悪循環に陥ってしまっていた。
おやつの量を減らす
話し合った結果、おやつの量を減らすことにした。トッピングの味を知ったフーちゃんに今更ドッグフードだけというのは無理。行き着く先はおやつを減らすしかないという当たり前の結論だ。
というわけで、散歩のときはおやつなし。おやつの時間はこれまでの半分の量となった。フーちゃんは、七面鳥のアキレスとボーロのラージサイズが大好きだ。七面鳥のアキレスは、細く切って与える。ボーロはこれまで2粒から3粒あげていたものを1粒だけにした。
2週間後の結果
2週間ほど経って、体重を量ってみた。おおー、8.6㎏に減っている。成功、成功。
トッピングはなるべくしないで、ドッグフードだけの食事にしておくべきだった。
ほしがるからといって、むやみにおやつを与えるべきではなかった。